日本社会の転職理由は、残念ながらネガティブ要素が強いと言わざるを得ません。特に人間関係に悩んだ末の転職は多く、退職届の記載は一身上の都合だとしても本音は違うのです。
このような転職は、良し悪しを安易に判断できません。まだ努力の余地があるにも関わらず匙を投げるのであれば粘り強くないですし、人生が嫌になるほど思い詰めているのであれば逃げるのも1つの手段です。基本的には、転職を決意する前にまずは人間関係の良化に努めることが社会人としてベストな解答です。自分も相手も同じ人間なので、絶対に分かり合えない訳ではありません。もし相手が上司でパワーハラスメントに該当する言動があれば法的な手段に出れば良いのです。
しかし、疲れていても眠れないなど精神的な疲弊によって体が蝕まれてきたら我慢するべきではありません。精神面で体を壊すと、しっかり休養しないと悪化の一途を辿るからです。
ただ、原則として次の職場でも人間関係に悩まない保証はありませんし、もしかしたら前職よりもひどい可能性が捨てきれません。ですが新しい職場で心機一転頑張ることで、周囲から認めらる可能性もあります。
とはいえ何だかんだ言ってもやはり、精神面を強くすることは大切でしょう。心理学の本を読んだり、自分に足りないと思う部分を把握して鍛錬していくしかありません。転職は絶対的な悪ではありませんが、次の職場は恐らく問題無いだろうという根拠のない慢心で過ごしてしまうと同じ失敗を繰り返す可能性があります。
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